今日の製造業における製品の製造プロセスは、より複雑化した加工要求をはじめ、小ロット生産や短い製品ライフサイクルといった、激烈な市場競争を強いられる環境となっています。それ故、市場の要求にスピーディーかつフレキシブルに対応することが、会社としての成果を得るための重要な条件になります。
CX の心臓部であるスピンドルドラムは、高精度の 3 分割式カービックカップリングで所定の割り出し位置に正確に位置決めされます。ヘッドストックの厳密な熱変位対称構造により、どのスピンドル位置に於いても高精度の加工信頼性を保証します。
ワークに合せてツーリングアレンジが可能な、世界初の革新的な軸構成を持つクロス加工ユニットを採用した世界初のマルチスピンドル・ターニングセンターです。フレキシブルな組合せ構成を可能にする頑強なスライド構造は、更なる優位性を併せ持ちます。
SC7-32 | SC7-46
SC9-32 | SC9-46
AC9-36 | AC10-36
効率的な端面加工にとって重要なのは、頑丈で精密なツールホルダと短い加工時間です。CX はどのスピンドル位置でも、ワークの外周と正面の加工を同時に実現します。
ワークの背面加工において、CX の 7 または 9 スピンドル仕様機はまったく新しい次元を提供します。これからは、複雑なワークでも 1 台の機械から排出されることなく、1 連続工程で完了させることができます。
棒材、切断材、鋳造または鍛造ブランク、どの材料を選択しようとも CX の柔軟性は利用できる固定コンセプトにも反映されています。チャック仕様機、バー仕様機またはマガジン仕様機として自由に仕様を選択できるので、多様な加工コンセプトに機械を適合させることができます。
CX は、機械での材料ハンドリングにおいてもインテリジェントなソリューションを提供します。機械のさまざまな仕様形態の要求(コレットまたはチャック)は、適合範囲の広い材料供給方法とワーク排出方法を前提とします。この点において CX 世代のモジュラー式機械構成では、材料(棒材、切断材、鍛造または鋳造ブランクなど)の特異性、ワークの重量とサイズおよび(自由排出、方向制御排出、または傷付き防止)ワーク排出方法についての選択が可能です。
また、CXのモジュール式ツールシステムにも、自由度の概念を導入しています。縦方向と横方向の加工において、ツールユニットは1つまたは複数の固定工具または駆動工具と組み合わせて使用することができます。
長手方向ツールヘッド - 固定
長手方向ツールヘッド - 回転
長手方向ツールヘッド - 2 個
クロス方向ツールヘッド - 固定
クロス方向ツールヘッド - 回転
クロス方向ツールヘッド - 2/3 個
CX 世代のマルチスピンドル・ターニングセンターは、エンドとクロスおよびオプションの Y 軸と C 軸の CNC 複合加工スライドを装備した基本装備の状態で、すでに多彩に使用できる機械になっています。特殊な加工ユニット用として追加アタッチメントを装備させると、このシリーズの用途はほとんど無限に広がります。この CX 世代のマルチスピンドル・ターニングセンターにより、ミーリング加工、刃切りなどによるターニング加工部品の完全加工、広範囲の複雑な前面および背面加工、そして最高の精度と再現可能な品質を、極めて短い加工時間で実現することができます。
CX の制御システムには妥協がありません。極めて多様な加工プログラムを確実かつ正確に最短の時間で処理します。加工の前段階で、ツーリングセットアップの際や CX マルチスピンドル・ターニングセンターのメンテナンスとサービスの際に、対話式ダイアログテンプレートおよび情報によってユーザーをサポートします。こういったタスクに加え、制御システムに組み込まれた安全機能が機械とオペレーターを損傷や負傷から守ります。
シュッテは CX シリーズによって、複合単軸機または複合旋盤のビジョンを初めて実現しました。多軸機の多彩な加工の選択肢と単軸機のシンプルなセットアップおよび操作性を結びつけました。